大阪は、都市部ばかりというイメージがあるかもしれませんが…実は、三方が「山」一方が「海」。狭いながらも農畜水産物が豊富なんです。江戸時代より「天下の台所」と言われていたのはこの恵まれた地形あってこそではないでしょうか?
栗を買いに能勢(のせ)へ行き、玉子を買いに茨木へ行く。「ものづくりの原点」に立ち返り、可能な限り自らの足で生産現場まで行き、吟味して原料調達をしています。生産者さんのこだわりや“育てる”ことに対する思いを知ることで、より食への意識が高まります。今後も、生産者さんと協働して、伝統を守りつつ安全で新しい和菓子をお客様に提供できるよう取り組んでいきます。
当店の和菓子は、餡炊き・成形・焼き上げ・包装まで全て手作業で作っています。例えば、和菓子に欠かせない餡は愛用の銅鍋で炊き、カステラは木枠で焼き、吹田銘菓・吉志部はひとつひとつ木枠でぬいて成形します。機械ではできない技やお味にこだわり、温もりのある和菓子づくりを心がけています。
長年使用しているカステラの木枠
吹田銘菓・吉志部の木型